「Adobe Illustrator Draw」でイラストを描いてみた

Illustration

「Adobe Illustrator Draw」ベクターアートが描画できちゃうアプリです。かなりクセのあるアプリですが、直感的に描いてベクター画像が作成できるのでおもしろいアプリです。
今回は「Adobe Illustrator Draw」でイラストを描いてみました。

「Adobe Illustrator Draw」とは

「Adobe Illustrator Draw」ベクターアートを描画することができるモバイルアプリです。iPhone、iPad、iPad Pro、またはAndroidスマートフォンで使用できます。

Illustrator Draw | 描画、ベクターデザイン、アイデアアプリ

Illustrator DrawはCreative Cloudと連携し、CaptureやCreative Cloud ライブラリでひらめきを感じたシェイプやカラー情報を利用して、簡単にデザインを作成できます。作成したデザインは、ワンクリックでIllustratorやPhotoshopに送り、編集・活用することができます。すべてAdobe CreativeSyncテクノロジーを活用しています。 詳細を見る › Creative Cloudにはデスクトップとモバイル用の多様なクリエイティブアプリケーションが用意されており、制作や共同作業をより連携して行えます。 さらに詳しく ›

このアプリで描くと、PhotoshopCCやIllustratorCCにベクターデータとして出力できることが特徴です。
なので、明暗がはっきりしているイラストなど直観的で描きつつ、ベクターデータを出したい場合にはとても向いています。
私の場合、ブログのサムネイル画像など、ベクター画像でイラストを描くときに使用しています。

「Adobe Illustrator Draw」でイラストを描いてみた

今回の記事のサムネイルにもしたイラストを描いていきましょう。

  1. 下書き
  2. 線画
  3. べた塗り・配色
  4. 影塗り
  5. ハイライト

下書き

「Adobe Illustrator Draw」はレイヤー数が少ない(詳細は後述)ため、写真や画像を取り込んだ方がレイヤー数を活かせます。
今回は「Adobe Photoshop Sketch」でラフを描き、画像を保存。「Adobe Illustrator Draw」には写真レイヤーとして取り込みました。

線画・ベタ塗り

写真レイヤーの不透明度を30%にして、その上に描画レイヤーを作成し、描いていきます。
後から色は変更できるので、彩色が同じ色になりそうなものは、同じレイヤーに。

ベタ塗りをしていきます。長押しすると自動的に塗りつぶしを行えます。

今回は背景も含めて枚のレイヤーに収まりました。
レイヤー結合もできるので、うまくレイヤー数が少なくなるように描いていきます。

無機物の直線を引く場合は、シェイプツールを使ってやりました。
定規や雲計定規などが用意されています。

配色

線画の色も含めて配色を考えていきます。ココでは基本的には一番明るい色を考えていきます。

影塗り

ベタ塗りしたレイヤーに影を入れていきます。ブラシで区切りになる境界線を描き、塗りつぶしていきます。
細い線で修正が難しそうな場合、別レイヤーにして、描いてから結合していきます。

ハイライト

ハイライトを入れます。やり方は影塗りと同じです。

仕上げ

画像を小さくするなどして、配色や形を確認して、調整します。

「デスクトップに描画を送信する」でPhotoshopに送り、画像保存すれば、完成です!

「Adobe Illustrator Draw」を使ってみて

「Adobe Illustrator Draw」をイラストを描いてみて、感じたことをつらつらと。

ベクター画像が直観的に描くことができる

「Adobe Illustrator Draw」はペンで描いた通りにベクター画像として出力してくれます。
IllustratorCCでも「タッチワークスペース」がありますが、あの機能よりも直観的にペン入れをすることができます。

「Adobe Illustrator Draw」はベジェ曲線で苦手と感じていた人もベクターアートが身近になるツールだと思っています。
細かな作業をするにはIllustratorCCのデスクトップのアプリが必要ですが、直感的に描くことには、とにかく優れています。

塗りつぶしがやりやすい

ブラシで描いた箇所が閉じられていた場合、閉じてある箇所をペンで長押しすることで塗りつぶしを行うことができます。
スキマなく塗りつぶしできるのは大きな利点ですよね。ただし、同じレイヤーでないといけないので、もしレイヤー分けしたい場合はデスクトップアプリで修正する必要があります。

デフォルト内蔵されているブラシは少ない

ただし、デフォルトで内蔵されているブラシの種類は5つと他のドローアプリより少ないです。
紙で描いたような描写をしたい場合「Adobe Illustrator Draw」よりも「Adobe Photoshop Sketch」や「MediBangPaint」他のアプリで描くことをオススメいたします。

使えるレイヤー数は少なめ

「Adobe Illustrator Draw」1つの写真レイヤーと、最大10の描画レイヤーと他のドローイングアプリにしたら使えるレイヤー数は少なめです。
レイヤーをたくさん使う人などはやりづらいかもしれません。

「デスクトップに描画を送信する」が便利

冒頭にも書きましたが「Adobe Illustrator Draw」は描いたイラストをPhotoshop、Illustratorに共有することができます。

「Adobe Illustrator Draw」でキャラクターを各々描いて、デスクトップに送信し、並び替えやレイヤースタイル、グラデーション加工し、作品を仕上げる、なんてこともできるんです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。デスクトップアプリのIllustratorCCではできなかった直感的にベクターアートを描画できるアプリとして「Adobe Illustrator Draw」ならできちゃいます。ぜひぜひ使ってみてください。

「Adobe Photoshop Sketch」もまとめています

「Adobe Photoshop Sketch」もよく使用しているドローイングアプリです。
下の記事でまとめていますので、ご覧ください。

「Adobe Photoshop Sketch」が最近のアップデートで良アプリになってきている | レッツトライ!しもしも