「Adobe Photoshop Sketch」が最近のアップデートで良アプリになってきている

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デュアルディスプレイにしたり、アプリをいろいろ試したり。「iPad Proでイラスト制作することができるか」模索しています。ここにきて「Adobe Photoshop Sketch」が最近のアップデートでかなり良アプリになってきています。

「Adobe Photoshop Sketch」とは

「Adobe Photoshop Sketch」とは、Adobe社がリリースしているスマホアプリです。

ちょうど1年前くらいにiPad Proを購入して、いろいろドローイングアプリを試しました。以前、用途別でドローイングアプリをご紹介したことがありまして、今も使っているドローイングアプリの1つです。

【用途別まとめ】iPad Proで試したお絵描きiPadアプリをまとめてみた

ここ1年でアップデートを繰り返しており、上の記事を書いたときにはなかった機能が増えています。動作もかなり安定してきて、オススメできるくらいにはなってきています。

今回は、アップデートで増えた機能をご紹介しつつ、しもしもがどのように使っているかご紹介したいと思います。

「Adobe Photoshop Sketch」に追加された機能

レイヤー機能

以前はレイヤーという概念がなかったのですが、「レイヤー機能」が追加されました。しかも、このレイヤーがPC版と同じように不透明度の調整、拡大・縮小、回転させることができます。

自由変形はできませんですが、デジタルに慣れている人たちにとってはうれしい機能ですよね!

ここ以降で紹介する機能は「Adobe Creative Cloud」のアカウント登録し、「Adobe Photoshop Sketch」で「Adobe Creative Cloud」のアカウントログインしていることが条件です。
ログインしていないと使えませんので、あしからず。

AdobeCC ライブラリのブラシが使用可能に

2016年10月末のアップデートにより、「Adobe Creative Cloud」のライブラリに登録したブラシを「Adobe Photoshop Sketch」内で使用することができるようになりました。

PC版で使いなれたブラシをアプリでも使えるようになったのはうれしいですね。たとえば、Photoshopからライブラリに入れると……、

下の写真のように、アプリに共有されて使えるようになります。

ただし、設定がすべて引き継がれるというわけでなく、アプリ内で不透明度、粒度、再度設定しないと使えません。それに、アプリ内に内蔵されてある、水彩系の機能(にじみ・乾かすなど)の設定はできませんでした。

今後のアップデートに期待ですね。

「デスクトップに描画を送信する」が便利

「Adobe Photoshop Sketch」で描いたイラストをPhotoshop、Illustratorに共有することができます。
共有したいスケッチを選択して「共有ボタン」>「アドビデスクトップアプリケーション」を選択。PhotoshopCCに共有したい場合、「PhotoshopCC」を選択します。

もし、Photoshopが起動されていなくても上の操作後にに「PhotoshopCC」起動すると、自動的に共有した内容が表示されます。レイヤーはそのままでpsdファイルとして共有してくれます。

こうやって簡単に共有できるところはAdobe純正アプリならではですよね!

しもしも的イラスト制作フロー

イラストを描くとき、メインで使用しているソフトはPhotoshopです。最近の私のiPad Proを使った利用法は以下の通りになってきています。

「Adobe Photoshop Sketch」でラフやらアイディアをとにかく描きまくる

時間の合間、寝る前などiPad Proを出して絵を描きます。Adobe Photoshop Sketch」にはプロジェクトというフォルダ分けの機能があるので、らくがき、イラスト集用などプロジェクトを分けて保存しています。

本格的な作業は「Photoshop CC」で行う

「Adobe Photoshop Sketch」でストックしていたラフから、本格的に描き起こしたいものを「デスクトップに描画を送信」して作業します。
ここからはPCでイラストで描くときと同じ作業です。

デジタルのみのイラストであればiPad版「MediBangPaint」で完結させる

上の記事で紹介している「MediBangPaint」には、自由変形や塗りつぶし、パターン、手ブレ補正があります。「Adobe Photoshop Sketch」にはない機能があります。なので、iPad Proで本格的なイラスト制作する柔軟さは「MediBangPaint」の方が優位です。

デジタルオンリーで、仕上がりのデータの大きさに制約がなければ、「MediBangPaint」でイラストを描いています。

もし、途中で「Photoshop CC」に切り替えなきゃいけなかったりする場合、psdファイルで出力して使っています。

「MediBangPaint」の機能の紹介は以下の記事でやっていますので、よければご覧ください。

iPad Proでイラスト描くなら「MediBangPaint」(メディバンペイント)が最強かもしれない

iPadドローイングアプリはクセがあるので、ある程度慣れが必要

たまにイラストを仕事で描く友人に何度かiPad Proを貸してみたりしています。

「Adobe Photoshop Sketch」や「MediBangPaint」は他のPCソフトにはない特有のクセがあるようで、みんな揃って「独特のクセがある」って言ってました。

ドローイングソフトすべてに言えることですが、iPadドローイングアプリをうまく使いこなすには、ある程度、慣れが必要だと思います。

もしiPad Proを持っていてドローイングアプリを探している人は、まず1つのアプリで1つ作品を最後まで作ってみることをオススメいたします。

クセがわかるまで1つ作品を最後までやってみて、描いてみて、今後使っていくかどうかを考える。1つ作品が作れないのであれば、それは、それで新しいアプリとの出逢いを求める。

私は色々試してみて生き残っているのが「Adobe Photoshop Sketch」と「MediBangPaint」です。新しいドローイングアプリが出たら、またいろいろ試したいです。

まとめ

いかがだったでしょうか。iPad Pro + Apple Pencilでラフを描くこと、それもどこでも自分のアイディアが沸いたときにできることは、かなり作業効率がアップすると思っています。ぜひAdobe製品を利用されている方は「Adobe Photoshop Sketch」を試してみてください。

レイヤー機能の詳しい説明

詳細の説明は以下のブログを参考にどうぞ!とてもわかりやすかったです。
http://necojita.com/201606018660

追記
いま「duet Pro」を使って液晶タブレットとして使えるか、試しています。こちらもイラストが描け次第、記事にしたいと思っています。