「CLIP STUDIO PAINT iPad」(以降、「iPad版クリスタ」)をよく使うようになって、触れる機会が多くなったので、PC版「CLIP STUDIO PAINT」(以降、「PC版クリスタ」)にもiPadで設定してみたいと思うようになってきました。
ワークスペースが共有できたので、備忘録。
「CLIP STUDIO PAINT」のワークスペース
「CLIP STUDIO PAINT」のソフトを使用しているときのさまざまな設定を「ワークスペース」と呼びます。
「ワークスペース」はパレットのレイアウト・ショートカットの設定・コマンドバーのレイアウト・環境設定の単位設定が含まれます。
私の場合、iPadを持ち歩いて絵を描くことが多くなり、PCでもiPad Proをつないで作業することも多いことから、「CLIP STUDIO PAINT iPad」でやっているワークスペースの設定をPC版に反映させたくなりました。
iPadを液タブにするやり方はこちら。
iPad アプリ「duet Pro」を液タブにして「CLIP STUDIO PAINT」でマンガ描いてみた
iPad アプリ「duet Pro」を買って試してみています。今回は「CLIP STUDIO PAINT」でマンガを描いてみました。 WinPC×「duet Pro」×「CLIP STUDIO PAINT」。 今回試してみるにあたって「CLIP STUDIO PAINT」を本格的に使用するのは初めて。ましてや、マンガ自体が初めてです。 こんな私ですが、マンガを描いてみて「duet Pro」×「CLIP STUDIO PAINT」の使用してみた感想をまとめてみました。 2018/11/12追記 こちら、私のPC × iPad Pro(第3世代)でも動作することが確認できました。 なにか作品をつくり次第、記事にします。 まず、今回作業した環境は以下の通りです。 Windows 10 Home 64ビット (メモリ:16G) iPad Pro 12.9インチ(2015年発売モデル) Apple Pencil CLIP STUDIO PAINT Pro duet Pro iPad Pro歴:約1年。普段からiPad Proイラストを描いている。 CLIP STUDIO PAINT歴:今回が初めて。 「duet Pro」この機能はPro版のみの機能です。アプリ購入とは別途お金を払う必要があります。購入方法は以下の記事をどうぞ。 iPad アプリ「duet Pro」でMacとiPad
「CLIP STUDIO PAINT iPad」からPC版「CLIP STUDIO PAINT」へワークスペースを反映させる
「CLIP STUDIO PAINT」【PRO/EX】版の機能でワークスペースを登録し、反映させることができる機能があります。
これを使って、「iPad版クリスタ」から「PC版クリスタ」へワークスペースを反映させます。
「CLIP STUDIO PAINT iPad」のワークスペースを素材登録する
まず。「iPad版クリスタ」のワークスペースを素材として登録します。
「ウィンドウ」>「ワークスペース」>「ワークスペースを素材として登録…」を選択。
素材名を入力して、素材の保存先を選択してOKを押す。
これで、ワークスペースを素材として登録することができました。
登録したワークスペース素材を同期する
登録したワークスペース素材を同期します。
自作素材が多いとデータ量が多くなるので、Wi-Fi環境で実施することをおすすめします。
すぐに素材を同期したい場合、CLIP STUDIOにある下の画面「クラウド」画面を開き、「自作素材をいますぐ同期する」を押します。
また素材管理画面についての詳しい内容は以下のリンクからどうぞ。
まず、iPad側の設定から。
1.クラウドに同期させたいワークスペースの素材を「同期切り替え」ボタンを押下して同期ONにします。
2.「いますぐ同期」ボタンを押下します。
PC版「CLIP STUDIO」を起動し、素材管理>クラウドタブを押下します。
クラウドに同期されていれば、ワークスペースの素材が一覧に表示されます。
PCにダウンロードしたいワークスペース素材を選択し、「新規ダウンロード」ボタンを押下します。
PCに素材がダウンロードできると、マークの色が変わります。
実際ダウンロードできているかは、「この端末」タブを押下して一覧に表示されているか確認してください。
PC版「CLIP STUDIO PAINT」にワークスペースを反映させる
作ったワークスペース素材を使い、「PC版クリスタ」にワークスペースの読み込みます。
作った素材をドラックアンドドロップ。
そうすると今のワークスペースを保存するためのウィンドウが出てきます。名前を付けてOKボタンを押しましょう。
すると、「ワークスペースの読み込み設定ダイアログ」が出ます。
反映させたい機能を選んで、素材を読み込むことができます。
「なんかようわからん、とりあえず目に見える場所を反映させたい!」って人はすべてのチェック項目は外しておくとよいでしょう。
ショートカットの設定(キーボードのショートカットの設定など)
コマンドバーのレイアウト(コマンドバーの設定)
環境設定の単位設定(環境設定にある『定規・単位』の設定)
これで、iPad版のワークスペースをPC版へ反映させることができました!
これできることによって、なにが便利なの?
この反映することができるのがなにが便利かっていうとiPadで慣れているカスタマイズでPCで作業をすることができるんです!
「PC版クリスタ」でいちいち素材の設定とか読み込まなくてイイ!
「iPad版クリスタ」でやれてた設定がそのまま「duet Pro」×「PC版クリスタ」でできちゃうことなんです。
画面の大きさがいっしょなので、iPad版と同じように作業できちゃう。
登録したワークスペースは「ウィンドウ」>「ワークスペース」に表示されます。
何回もやって登録したワークスペースが増えて整理したい場合、「ウィンドウ」>「ワークスペース」>「ワークスペースの管理…」を押しましょう。削除・設定名の変更をすることができます。
PC版「CLIP STUDIO PAINT」から「CLIP STUDIO PAINT iPad」へワークスペースを反映させる
逆に、「PC版クリスタ」から「iPad版クリスタ」へ反映は、上の手順を、「PC版クリスタ」でワークスペース素材登録し、「iPad版クリスタ」でワークスペースに反映させればOKです。
手順をまとめると、以下のようになります。
- 「PC版クリスタ」のワークスペースを素材登録する
- 登録したワークスペース素材を同期する
- 「iPad版クリスタ」にワークスペースを反映させる
「iPad版クリスタ」から「PC版クリスタ」はほとんど機能に差がないのが、こういうとき、とても便利ですね!
まとめ
「PC版クリスタ」、「iPad版クリスタ」どちらも持っている場合、同期したり、ソフトを行き来していくことが増えてくると思います。
iPadでやってたことをPCでも、PCでやってたことをiPadでも。
「CLIP STUDIO PAINT」のワークスペースの同期をしておくと、なにかとやりやすいと思うので、ご参考になれば幸いです。
CLIP STUDIO PAINT リファレンスガイド – ワークスペース
CLIP STUDIO PAINTでは、パレットのレイアウト・ショートカットの設定・コマンドバーのレイアウト・環境設定の単位設定を、「ワークスペース」として登録できます。作業工程に合わせてワークスペースを作成して、切り替えながら作業できます。 [ウィンドウ]メニュー→[ワークスペース]では、ワークスペースの登録・読み込み・管理などを行います。 基本レイアウトに戻す …