「CLIP STUDIO PAINT」3Dデッサン人形を使ってキャラ描いてみた

Illustration

何度も言うけど、iPadで、お絵描き楽しい。
最近はイベント出るために作業をやっているのですが、作業にあきたら、らくがき描いて気分転換しています。
このらくがき時間に新しい機能に触れてみたり。これがまた、とても楽しい!

今回は「CLIP STUDIO PAINT」3Dデッサン人形でイラスト描いてみましたよ。

3Dデッサン人形

最近、ゲームやアニメでも3Dで描写するものが増えてきました。デッサン崩れを防げたり、難しい構図をカンタンに描けたりと、いいことづくめですね。

以前もアプリ「Magic Poser」で3Dをつかったキャラクターを描いたことがあります。
とても描きやすかったですね。

「CLIP STUDIO PAINT」(以降、クリスタ)でも3Dモデルの機能があります。この機能、2018年04月26日Version 1.7.4 からデッサン人形がバージョンアップしてました。

今回は新しい人形をつかってイラスト描いてみました。

「CLIP STUDIO PAINT」3Dデッサン人形を使ってキャラ描いてみた

実際やってみたよ。
順に考えたことつらつらと。

私はiPad版 PC版どちらも「CLIP STUDIO PAINT EX」を使用しています。紹介している手順で「CLIP STUDIO PAINT DEBUT」「CLIP STUDIO PAINT PRO」で使用できない機能があるかもしれません。ご了承ください。

「3Dデッサン人形-Ver.2」をキャンバスに表示させる

まず、「3Dデッサン人形-Ver.2」男女の性別ごとに用意されているので、描く性別の人形を選択し、ドラック&ドロップ(iPadの場合:長押しして、スライド)でキャンバスに表示させます。

体型を決める

今回描くキャラクターの体型を設定していきます。
体型は全身の身長や等身の設定をします。

また、肉付きがあるかどうかの調整をすることができます。

上方向:筋肉のあるたくましい体型(※女性モデルの場合はメリハリのある体型)
下方向:メリハリの少ない子どもらしい体型
左方向:痩せている、スリムな体型
右方向:太っている体型

(これ触るだけで、いろんなことできそう……!楽しい!)

また、部分的な長さや太さの調整をすることもできます。
私は胴体や肩幅、首回りをよくいじります。

今回のキャラクターはこんなかんじに決まりました。

ポーズを決める、カメラアングルを決める

ポーズとカメラアングルを決めていきます。

私は自分が描きたいポーズに近いポーズを反映させてから、細かいところをいじって決めていくようにしています。

イチから創るのもアリですが、クリスタ内にポーズもたくさん収録されています。また、「CLIP STUDIO ASSETS」でポーズの素材もたくさんあります。

描いてみたいポーズを選択し、ドラック&ドロップ (iPadの場合:長押しして、スライド) で反映させます。

カメラアングルも調整していきます。
ポーズとカメラアングルは同時進行でやることが多いです。カメラアングルでちょっとポーズ違うなぁとかがあるので……。

あとは、細かなポーズを変更していきます。
修正したい箇所を選択すると色が変わるので、色か変わった状態でドラックします。

人形直接ドラックすると、動かすことができますが、正確に動かしたいときは「マニピュレータ」を使うとやりやすいかも。

手だけのポーズのテンプレートも用意されています。反映させたい手を選択して、ドラック&ドロップで反映させることもできます。また、ツールプロパティで手のポーズを動かすことも可能です。

影の方向もツールプロパティで修正・非表示することができます。

また、アニメパースを効かせる機能もあります。手前の手が大きく後ろの足が小さく、極端な表示にしてくれます。

細かいやり方はクリスタさんのTIPSを読む方がよかとです。

なんやかんやいじっていると、今回の描くためのアングルも決まりました……!

ラフを描く

設定した人形を基に、ラフを描いていきます。
人形のレイヤーの不透明度を下げてラフを描いていきます。

ラフ描いててしっくりこないなぁ、と前工程の戻りすることも考慮し、3Dオブジェクトはラスタライズせず、使用しています。
現在使用しているiPad Proならサクサク動くので問題なしですね。

私はデッサン人形はアタリの部分として使用です。人形を3Dで出力できない部分は想像して描かないといけません。

今回のイラストの場合、顔の表情、ケモミミ、しっぽ、服、髪、動物、クッションは想像で描き起こしています。
髪はモデルの頭にカツラを被せる感覚で、服も布の厚みを意識して描いています。

線画を描く

ここからは通常のイラスト描き方とおんなじですね。
説明は割愛させていただく……!
線画描いて。

べた塗りする

べた塗りして。

影・ハイライトを塗る

影やら光描き込んで。

仕上げに背景・エフェクトを足す

背景やら、エフェクトやら足して、完成です。

「3Dデッサン人形-Ver.2」を使ったイラストを描いてみて

自分好みの体型が創れるって楽しい!

「3Dデッサン人形-Ver.2」、および、3Dの操作は操作しやすい印象でした。
細かいところまでできるし、何より公式のテンプレートが豊富だし、個人がアップされているものも多くて、本当に困らないです。(さすがクリスタさん……!)

アプリ「Magic Poser」では体型がある程度決まっていましたが、体型もいじれて、自分好みにすることができます。

これがねぇ、創作意欲をとても掻き立てられます……!
カメラアングルとか、ポーズ考えるだけでも楽しい。

体形調整した3Dデッサン人形は素材登録しておくと良いかも

作成したキャラクターの体型を素材として登録することができます。
何度も描きたいキャラクターとかは登録しておくと、ポーズとカメラアングル考えるだけになって、時短にもなりますね……!

3Dデッサン人形使ったら自分でアタリかけなくなるんじゃない?

勉強したいって思ったら、そのときに勉強すればいい

3Dデッサン人形使ったら自分でアタリかけなくなるんじゃない?と思うかもしれませんが、私はそんなことはないと思います。

むしろ、私はいろんなポーズでたくさん描いた後のほうが、自分であとで描くときに自然と思いつくことが多いですね。

だから、文明の利器はどんどん使った方がいいという考えです。

さらに、今では、クロッキーもネットでできる時代です。

CroquisCafe

On Air Video, Inc. is a video production company specializing in instructional videos for the fine arts and the arts & crafts. We are also the creators of the Chubby Hubby Workout and Desk Sets. Founded in 2002 by husband and wife team, Larry Withers and Sharyn Pak, On Air Video, is dedicated to producing thoroughly researched, reasonably priced instructional DVD videos.

デッサン力が足りない、目視する力がなぁ……と思ったら、そのときに勉強したらいいんじゃないでしょうか。意欲がなかったら勉強も身にならないって思うのです。

まとめ

思っていた以上に「CLIP STUDIO PAINT」3Dデッサン人形の操作が軽快だったのが驚きでした!
先日のアップデートで良くなっているんだろうなと思います。
みなさんも「CLIP STUDIO PAINT」3Dデッサン人形、ぜひ使ってみてはいかがでしょうか。

細かいTips

【デッサン人形】ポーズ作りに挫折した人へ “【デッサン人形】ポーズを作るコツ #1” by すゃすゃ – CLIP STUDIO TIPS

3Dデッサン人形のポーズ付けに挫折した人へ送る、 「こんな方法があるよ」「その関節や部位はこうすれば動くよ」 「こうすればもっと時短できるよ」 などといった知恵の集合体です。 私もまだまだ挫折の道にいますが、みんなで知恵を振り絞って頑張りましょう…。 【目次】 ①専門用語とその仕様+時短操作の紹介 ・マニピュレータとは ・アニメーションコントローラーとは ・アニメーションコントローラーで簡単に作れるポーズ一覧 https://tips.clip-studio.com/ja-jp/articles/1520 ・ハンドセットアップとは ②使ってはいけない機能の紹介 【マニピュレータ】 移動&回転軸のこと。 基本的には赤青緑の3色で、選択中の軸は黄色に変色します。 ★時短操作 画像右欄(+アングル プリセットの上)の「部分回転」と同期しています。 マニピュレータの操作にまごついた時は「部分回転」のxyz軸の数値をドラッグしてみてください。 ストレス緩和になります。 【アニメーションコントローラー】 これの青い●のこと。関節の固定を無視してパーツを動かすことができます。 ★ 注意点 ★ ・関節の固定を無視してパーツを動かすことができる →つまり、アニメーションコントローラーを使う時、関節の固定機能(関節を右クリック)が無効になる!!! ★ おすすめの利用方法 ★ 「大まかなポーズ付けにアニメーションコントローラーを仕様」→「細部のポーズ付けに移る場合はアニメーションコントローラー機能は一切使わない」という作業工程を強くおすすめします。 https://tips.clip-studio.com/ja-jp/articles/1520 別ページに作りました。 このポーズ一覧のページを確認しつつポーズを作ると、 下のようなポーズも作れます。 脇は要確認。 ヨガの写真→フリー素材ぱくたそ(www.pakutaso.com) ↓ちゃんとお尻も突き出してるよ! これです。使えばわかりますが、手のポーズが簡単に作れます。 ★よくあるトラブル★ 手の3D素材をドラッグ&ドロップしたら両手に反映される、もしくは片手にしか反映されない!↓   ※選択中の部位により、ポーズが反映される手が異なります。    体の右側にある部位を選択している場合、右手に反映されます。    体の左側にある部位を選択している場合、左手に反映されます。    体の中央にある部位を選択している場合や特定の部位を選択していない場合、両手に反映されます。 別名挫折への道 【「部位を移動する」機能】 この赤い状態でドラッグしてポーズをつける方法のこと。 他の部位も追従して移動してしまうため、使わないほうがいいです。 先人の知恵にたくさん助けられました!ありがとうございます! ★使ってはいけない機能を教えてくださったt3さんのポーズ付け動画 https://twitter.com/t3_/status/1062668842868953088 ★CLIP STUDIO PAINT ユーザーガイド – 3Dキャラクター素材・3Dデッサン人形の位置やポーズを決める https://www.clip-studio.com/site/gd/csp/manual/userguide/csp_userguide/720_3d_material/720_3d_material_chara_place.htm ★シリーズ「3Dの操作」 by ClipStudioOfficial のTIPS一覧 https://tips.clip-studio.com/ja-jp/series/55 ★第2話 ポーズの付け方「3Dでお手軽漫画 #2」 黒魔導師さん https://tips.clip-studio.com/ja-jp/articles/573